人気ブログランキング | 話題のタグを見る

ウサギはBarに                    行けないちん。                         うんうん、                 行けないちんなぁ。


by anzou_s
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

薔薇の常務

今日常務と数人の女性社員とイタリアンの店で食事をした。
常務と私はピッツァを片手に辛口の日本酒を。
なんともミスマッチな取り合わせだがこれもまた
会社の付き合いの食事のおもしろさである。

その常務。
見た目には盆栽と釣りとゴルフが似合いそうな
典型的な人のよさそうなオヤジ。しかし。
話を聞けば自宅に数百の薔薇を育てているとの事。
人は見かけによらないものだ。

むかしなにかの漫画で紫の薔薇の人なんていうのがあったが・・・。

Rose。
素敵な響きである。
生の薔薇の香りは植物の青々しい香りと共に
危険なほどに強烈で上品なセクシーを感じさせる。

ランコムにドゥ・ミル・ローズ
という香水がある。
フランス語でドゥはアン・ドゥ・トロア(1,2,3)の2の意。
ミルは「千」という意。
2000本の薔薇という意味のフレグランスである。

色はセルリアンブルー。
涙の形のボトル。
実に美しい。
二千種類の薔薇の花を使って作られた実に芸術的とも言える香りなのだが
この香水、薔薇の香りがあまりしないのだ。
薔薇の生の、あの「危険なほどに強烈で上品なセクシー」が感じられない。

今では廃盤になり、
知るひとぞしる高価で今では殆ど手に入らない香水。

しかし生の一本の薔薇には二千種の薔薇のエキスが
たばになってかかっても太刀打ちできないようである。

花を愛する人はきっとものの真髄を見抜き、
愛せるひとなのであろう。
by anzou_s | 2004-12-02 01:26 | 日本酒