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ウサギはBarに                    行けないちん。                         うんうん、                 行けないちんなぁ。


by anzou_s
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BAR LARGO(ラルゴ)

そんなわけで今回は銀座8丁目,ラルゴさんのお話。
なにがそんなわけかと言うと,
ここラルゴは前回お話しした,リンゴのブランデー,"カルヴァドス"
の品揃えが中途半端でない。

普通のBarなら2~3種類程度そろえていれば御の字だが,
ここはなんとそれのゆうに20倍はある。
バック・バーをみるとこの店が何に力を入れているか,
酒の配列などでなんとなく分かるが,ここは中央にカルヴァドスが
ズラーっと並んでいる異色のBarと言ってもいいのではないだろうか。

勿論モルトもカクテルもちゃんとある。
カルヴァドスを飲まない人を連れて行っても十分満足してくれそうな,
大人なムードのBarである。

カルヴァドスの酒瓶というのはなんとも殺風景なものが多く,
中にはラベルもないもの,ことごとく埃にまみれたものも少なくない。
それがどうやら味なわけらしいが。

ラルゴの通り沿いには洋酒の事ならお任せの酒屋"信濃屋"もある。
リキュール,焼酎,日本酒からウィスキー,ブランデー,ワイン,
ヴィンテージものや乾き物のツマミ,グラスなど酒にまつわるものなら
何でも揃っている。

ちょいと早めに仕事が終わった日には,
信濃屋で何か美味そうなスコッチとツマミを買い,
串揚げ屋などでちょっとつまんだあとに,
ラルゴに出かけて美味しいカルヴァドスを頂く。
これは至福のAfter5である。
まさに今,私はオトナだ!と思える一瞬である。

ラルゴでまずはカルヴァドスを使ったカクテルを一杯。
そう,ハーバード・クーラーか,一軒目で,
ちょっとお酒が入っていればアップル・カーなどが良い。
そして2杯目からはおまちかねのお勧めカルヴァドスを
肝臓とお財布の許すかぎり堪能する。

ここではちょっとしたパフォーマンスも見られる。

最初にグラスに少しだけカルヴァドスを注ぐんです。
そしてグラスを斜めに傾けて,火をともすのである。
美しい青白い炎がグラスにファーっと広がる。
炎は香りとなり,グラスの中に暖かい林檎の香りを充満させる。

そしてその酒を一度捨て,
あたらしい酒を注ぐのです。こうすることで液体の中に眠っている
香りを呼び覚まし,あたらしい新鮮な酒の味と香りを蘇らせるのです。

適度に暖かいグラスを手に,まず香りを嗅ぐ。
華やかな林檎の香りと甘い香りが鼻から脳に,五感に響く。
これから口にはいるであろうこの美味そうな香りの酒に
ものすごい期待が湧き上がる。

喉を通過する頃には,ジーンと染み入るアルコールが,
私の心を「生きてて良かった・・・」という気持ちにさせる。

あぁ・・・書いているだけで飲みたくなる。
酒とSEXは想像しているだけで罪だ。
by anzou_s | 2004-08-22 03:14 | My favorite Bar