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ウサギはBarに                    行けないちん。                         うんうん、                 行けないちんなぁ。


by anzou_s
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HEATH

銀座の6丁目はやや新橋寄り。
小学校の角を曲がると細い路地の両側に
ひしめき合う小さな看板。

そこいらの小料理屋の板前さんが忙しそうに
細く入り組んだ路地を行ったり来たりする。
夏の、まだちょっと明るさ残った夕暮れ時は6時半。
今日はひとりでここを訪れる最初の日。
私は足早にこの路地を歩いた。
心地よい緊張感と、これから出会えるお酒に胸躍らせながら。

最初にここを訪れたイメージは、
決してゴージャスでも何でもない、しかし味のある小さなBar。
カウンターが8席程と小さなテーブルが2つくらい。
正直、内装は特筆すべき点などあまりない。
明るめの照明の店の中には確かその時、
梅の木が飾られてあった。

カウンターでは赤いタータンチェックのベストを
きちっと着こなしている30代後半くらいのバーテンダーが
(本当はもっとお歳を召しているらしいですが)
ひとりで店を切り盛りしていた。

バックバーにはボトルが入りきらず、
所狭しと色々な場所に置かれたボトル。
そのどれもが、いままでに見た事もないようなオールド・ボトルだった・・・。

私はいっぺんでこのボトル・ラインナップと、
この店のオーナー、大川氏に恋してしまった。

なんと素敵なバーテンダー。
会話のリズムも飾らない人柄も、お酒の知識も申し分ない。
申し分ないどころか、素晴らしすぎてどう表現していいかも分からない。

そしてそのバックバーのお酒も・・・。
フツウにオールド・ヴィンテージが置いてある。
最初の頃はそんなレアなボトルなど、
自分の舌で分かるはずはない。恐れ多くて
「フツウに家飲みできる美味しいお酒を教えてください」
なんて注文をしていたものだ。
今おもうと勿体無いが、最初から味も分かりもしない若輩者が
いきがってヴィンテージを頼むよりも印象がよかったであろう。

もともとグレンドロナックが好きだった私に
大川氏が選んでくだすったのはバルヴェニーやアベラワー。
どれもシェリーの樽で比較的甘くてライトな感覚のシングルモルト。
おいしくていくらでも飲めそうだった。
楽しい時間というのはあっという間に過ぎるもので、
いつもつい、長居をしてしまうBarだ。


"みちるさん"この店を教えてくださって本当に感謝です。
いまでもその"みちるさん"のライフスタイルや考え方、
お酒の飲み方まで全てが私の憧れであり目標でもあります。
これからも良きウィスキー仲間&Blog仲間でいてくださいね・・・。
by anzou_s | 2004-08-18 17:02 | My favorite Bar